「余ったら貯金」をやめて、先取り貯蓄にした理由
最初は「1か月余ったお金」を貯蓄
社会人になって給料をもらうようになった頃から、銀行口座は目的ごとに分けて使っていました。
給料が振り込まれたら、生活に使うお金を下ろし、それぞれ必要な口座へ移す。
貯蓄もしていましたが、今とは少し方法が違いました。
当時はまだ、自分がひと月生活するためにどのくらいのお金が必要なのか、よく分かっていませんでした。
最初から生活費以外をすべて貯蓄口座へ移してしまうと、途中で足りなくなったときに困ります。
そこで、貯蓄する予定のお金はいったん給与振込口座に残しておきました。
ひと月生活して、翌月の給料が入ったところで、前月分から余ったお金を貯蓄口座へ移す。
そんな方法で貯蓄していました。
一人暮らしをきっかけに、予算を考えるように
やり方が変わったのは、一人暮らしを考え始めた頃です。
家賃をどのくらいに設定すればいいのか調べている中で、
家賃・生活費・貯蓄を、それぞれ収入の3分の1程度にする
という考え方を知りました。
もちろん、これは誰にでも当てはまる絶対的な正解ではありません。
住んでいる場所や収入、家族構成などによって、ちょうどいい割合は変わります。
ただ、当時の私にとっては「自分のお金をどう分けるか」を考えるための、分かりやすい目安になりました。
そこで気づきました。
毎月、貯蓄する金額をあらかじめ決められるなら、わざわざ翌月まで給与口座に残しておく必要はありません。
生活費を取り分けるのと同じタイミングで、貯蓄分も取り分けてしまえばいい。
それまで翌月に移していた貯蓄を、1か月前倒しすることにしました。
後から「先取り貯蓄」という名前を知った
給料が入ったら、
家賃などの引き落としに必要なお金を分ける。
ひと月分の生活費を確保する。
そして、貯蓄するお金も先に貯蓄口座へ移す。
残った範囲で、その月を生活する。
この方法を続けるようになりました。
その後、家計の予算について調べている中で、こうして給料が入った時点で貯蓄分を取り分ける方法を「先取り貯蓄」と呼ぶことを知りました。
先に分けると「今月使えるお金」が決まる
先取り貯蓄を始めて、最初に大きく変わったのは、貯蓄額そのものよりも予算を意識するようになったことです。
それまでは、生活費が足りなくなれば、給与振込口座に残してあるお金を追加で下ろすことができました。
先に貯蓄分を分けると、今月使うために用意したお金がはっきりします。
もちろん、最初から完璧に予算どおり生活できたわけではありません。
給与振込口座には毎月少しずつ余分なお金を残して、万が一生活費が足りなくなったときにも困らないようにしていました。
それでも、
「とりあえず使って、余ったら貯める」
から、
「先に貯める分を決めて、残った範囲で使う」
へ変わったことで、お金を見る順番が変わりました。
当時は「銀行口座版の封筒分け」だった
当時はまだ、ATMで現金を下ろして自分で振り分けていました。
家賃やクレジットカードの引き落としに必要なお金は、引き落とし用の口座へ。
貯めておくお金は、貯蓄用の口座へ。
ひと月の生活費は、現金で手元へ。
家計管理の方法として、ひと月分のお金をすべて下ろして、用途ごとの封筒へ分ける「封筒分け」を見かけることがあります。
振り返ってみると、私がやっていたことも基本的な考え方は同じでした。
違うのは、封筒の中身を見る代わりに、通帳の残高を見ていたことくらいです。
だから、この時点で家計管理が劇的にラクになったわけではありません。
むしろクレジットカードのように、使った月と実際に引き落とされる月がずれるものが入ってくると、管理はまだ複雑でした。
それについては、また別の記事で書こうと思います。
先取り貯蓄は、その後のお金の仕組みの土台になった
先取り貯蓄を始めた頃は、収入の3分の1程度をひとつの目安にしていました。
この考え方は今も基本的には変わっていません。
ただ、その後は「収入の何割を貯めるか」だけではなく、
いつまでに、いくら貯めたいのか
という目標からも毎月の貯蓄額を考えるようになりました。
そして現在は、決めた貯蓄額を毎月自分で移すことすらやめて、自動振込や定額積立を使っています。
やり方は少しずつ変わってきました。
でも、その土台にあるのはずっと同じです。
使ったあとに残ったお金を貯めるのではなく、貯めるお金を先に確保する。
先に未来のためのお金を確保してしまえば、残ったお金は今の生活のために使えます。
私にとって先取り貯蓄は、「できるだけお金を使わないため」の仕組みではありません。
貯めるお金と使っていいお金を、最初にはっきり分けるための仕組みなのだと思います。
暮らしを整えることは、頑張ることを増やすことではなく、
考えなくても回る仕組みを少しずつ作ることなのだと思います。
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